PSEマーク無しの海外製モバイルバッテリーは危険?専門家に聞いてみました

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PSEトップ画像

こんにちは。バルーンスタイル編集部のYです。

2016年12月4日に、山手線の車内でモバイルバッテリーから発煙する事故が起きました。

はっきりとした原因は定かではありませんが、おそらく、モバイルバッテリー内のリチウムイオンバッテリーの不具合が事故の原因だと考えられます。

昨年は、サムスン社製のスマホの爆発が世界中で問題になるなど、何かとバッテリーが起因する事故が起こったように思います。

モバイルバッテリーにおいては、数多くの海外メーカーの商品がAmazonなどで気軽に買えるようになり、価格も数年前の半額の水準くらいで買えるようになりました。

安く買えるからといって、突然バックの中でモバイルバッテリーが爆発や発火したらたまったものではありません。

今回は、安全なモバイルバッテリーについて考えたいと思います。

スマホアクセサリーとPSEマーク

みなさんは、PSEマークというのをご存知でしょうか。

PSE丸

PSEマーク

PSEマークとは、電気製品の安全性について規制する法律「電気用品安全法」によって、電気製品の製造・輸入事業者に義務付けらた、電気製品に表示される安全マークです。

スマホ本体そのものは電気用品安全法の対象ではありません。しかし、スマホアクセサリーの中には電気用品安全法の対象の製品もあります。

例えば、スマホを充電するために使うUSBチャージャー(充電器)。こちらは電気用品安全法の対象で、特定電気用品の直流電源装置にあたります。

スマホやタブレットに同梱されているものを含め、国内で販売されるUSBチャージャーには必ず菱形のPSEマークが表示されているはずです。

PSE菱形

特定電気用品のPSEマーク

逆にいうと、PSEマークが表示されていないノーブランドのUSBチャージャーは、安全性が担保されていないだけでなく、違法な製品ですのでただちに使用を控えるようにしたほうがいいでしょう。

PSEマーク非表示のモバイルバッテリーについて専門家に聞いてみました

さて、今回の本題であるモバイルバッテリーですが、PSEマークの表示は必要なのでしょうか。

筆者の手元にあるAnker社製のモバイルバッテリーを見ると、丸型のPSEマークが表示されています。

PSEマーク

筆者のモバイルバッテリーに表示のあるPSEマーク

ところが、バルーンスタイル編集部内には、PSEマークが表示されていない海外製モバイルバッテリーを使っているスタッフもいます。

PSEマークが表示されていないモバイルバッテリーは使用するべきではないのでしょうか。電気用品安全法(PSE)に詳しい、行政書士あだち事務所の足立先生にお伺いしました。


バルーンスタイル編集部(以下:バルーン):
モバイルバッテリーにはPSEマークが表示されているものと、表示されていないものがあるようです。モバイルバッテリーにはPSEマークが表示されていなくても良いのでしょうか。

足立先生:
モバイルバッテリーに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、電気用品安全法の規制対象です。そのため、輸入・製造する事業者には事業の届出が求められます。

それと同時に、届出事業者には対象の電気用品が技術基準に適合していることの確認と自主検査が求められます。

管轄の役所である経産省が定めた義務を履行した製品にのみPSEマークの表示を付けることができます。逆に言うと、電気用品安全法の対象製品は、PSEマークの表示があるもの以外は販売することできません。

バルーン:
たしかに、手元にあるデジカメのリチウムイオンバッテリーには丸型のPSEマークの表示が付いています。

足立先生:
ところが、電気用品安全法では、モバイルバッテリーは電気用品安全法の対象ではありません。

バルーン:
どういうことでしょう?

足立先生:
モバイルバッテリーは、スマホやタブレット・パソコン・デジカメなどと同じ、リチウムイオンバッテリーを組み込んだ「電気用品安全法の非対象の機器」として取扱われています。

モバイルバッテリーを含む機器に組み込まれたリチウムイオンバッテリーは、「電気用品安全法の非対象の機器」の一部と解釈されている訳ですね。

つまり、電気用品安全法では、モバイルバッテリーという機器ではなく、内蔵されているリチウムイオンバッテリーの安全性の確保が必要ということです。

バルーン:
なるほど。モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムバッテリーの安全性が、電気用品安全法(PSE)によって担保されている訳ですね。

足立先生:
いえ、そうとも言えません。

日本の法律である電気用品安全法の対象は、日本に輸入されたか、もしくは日本で製造された電気用品に限られます。海外で製造された個々の部品までは対象とはなりません。

つまり、海外製のリチウムイオンバッテリーは、海外でモバイルバッテリーに組み込まれた時点で、電気用品安全法の対象ではない「機器」となります。

輸入品のモバイルバッテリーにおいては、内蔵されているリチウムイオンバッテリーが、電気用品安全法に定められた技術基準に適合しているかどうかはわからないのです。

バルーン:
それは注意が必要ですね。

足立先生:
ただ、外国で製造されたリチウムイオンバッテリーも、自国で定められた技術基準や国際基準に適合したものであるはずです。

日本の技術基準の適合を確認していないだけで、ほとんどが技術的には同等なものではないでしょうか。

ただ、外国で製造されているリチウムイオンバッテリーの中には、粗悪なものが混じっている可能性があるということを頭に入れておいた方がよいでしょう。


まとめ

どうやら、海外製のモバイルバッテリーが安全かどうかは、外装や商品の表示で判断する方法はないようです。

ただ国内メーカーに比べ、圧倒的に低価格な海外ブランドも魅力的です。

最後に、モバイルバッテリーを購入する際のアドバイスを足立先生に伺いました。

「安心なのは、やはり店頭で専門知識を持った店員さんのアドバイスを受けることです。もしネットで購入するのであれば、安全性や品質保証について、しっかりとホームページに記載のあるメーカーを選ぶとよいのではないでしょうか。」

ちなみに、筆者のモバイルバッテリーにPSEマークが付いていた理由は、付加機能としてLEDライトが付いているからかもしれません。LEDライトを搭載していることで、電気用品安全法の規制対象「充電式携帯電灯」となり、PSEマークが表示されていると思われます。奥が深いですね。

LEDライト付きモバイルバッテリー

LEDライト付きのモバイルバッテリー

取材協力
行政書士あだち事務所
TEL:042-306-9915
URL:http://adachioffice.com/
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