売れないスマホケースはどうする?|元上場企業CFOが語る「もうかる店舗のつくり方」①

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iphone5sとスマホケースの在庫

こんにちは。バルーンスタイル編集部のAです。

iPhoneの端末販売は既に2015年にピークを過ぎたと言われており、スマホケース販売店の経営は転換点を迎えています。さらに最近では、iPhoneのメジャーアップデートのサイクルが2年から3年となるとも言われています。

このように、スマホケース販売店を取り巻く状況は年々厳しくなっており、これまでのような新型iPhoneの需要に頼って経営をしていては、思ったように売上を上げることができず、利益の確保も難しいという状況にもなりかねません。

これからシリーズで、スマホケース販売店も知っておくべき会計の知識について、元上場企業のCFOだったAが分かりやすくお伝えしていきます。

第一回目は、粗利益と在庫回転率の関係についてです。

スマホケース販売店の利益構造

まずは、一般的なスマホケース販売店の利益構造を把握しておきましょう。

売上に対して、主要な費用は、売上原価(仕入費用)・家賃・人件費・販促費・減価償却費です。各項目の詳しい説明については、会計の専門書に譲ります。

通称「粗利益」と呼ばれる売上総利益は、売上から商品の仕入金額などの売上原価を引いて計算されることは多くの方がご存知だと思います。

売上総利益(粗利益) = 売上 ー 売上原価

また、家賃・人件費・販促費・減価償却費・その他の費用(利息を除く)は、販売費および一般管理費(通称、販管費)といわれます。

販売費および一般管理費(販管費)=
家賃 + 人件費 + 販促費 + 減価償却費 + その他の費用(利息を除く)

そして、本業の儲けを示す営業利益は、粗利益から販管費を引いて算出することができます。

営業利益 = 粗利益 ー 販管費

減価償却費については、過去の投資金額から計算されるものであり、新たにお金が出ていくわけではありませんので、これをどうにかすることを議論する意味はありません。

また、家賃についても同様です。家賃を下げるためには、交渉が必要であり、しかも簡単ではないことが多いので、短期的には与件とみなした方が良いでしょう。

したがって、短期的に改善の可能性があり、かつ影響が大きいのは、粗利益を決める売上・売上原価と、人件費・販促費になります。

今回のテーマである在庫回転率は、商品の効率性を示す指標であり、売上と粗利益に大きな影響を与えます。

粗利益改善のための2つの視点

1. 在庫回転率

実店舗の場合、売り場の広さに制限がありますので、店頭に陳列できるスマホケースのアイテム数には限界があります。つまり、粗利益を増やすためには、在庫商品の販売スピードを速めることが一つの方法となります。

在庫商品の販売スピードについては、在庫回転率という指標を通常使います。在庫回転率は次の式にて計算することがげきます

在庫回転率 = 売上金額 ÷ 在庫金額(売価ベース)

ここで用いる売上金額は、月間や年間などの一定期間の数字を使用します。例えば、1ヶ月の売上が300万円で、在庫金額が1000万円あるとしたら、月間の在庫回転率は以下の通りです。

在庫回転率(月間)= 300万円 ÷ 1000万円 = 0.3(回)

2. 粗利益率

もう一つの視点が、粗利益率です。粗利益率を式で表すと下記です。

粗利益率 =(売上金額 - 仕入金額)÷ 売上金額

細かい式は省略しますが、前述の在庫回転率の式と粗利益率の式の関係から、下記のような3つの要素に粗利益は分解できます。

粗利益 = 在庫金額 × 在庫回転率 × 粗利益率

在庫金額は、売り場が有限でも単価を上げていくことで増やすことはできます。しかし、自社のお客様が許容できる価格帯はある程度決まっているはずですので、短期的に在庫金額は変えられないものです。

また粗利率も、主には仕入先との取引条件で決まってきていると思います。よって、こちらも短期的には変えられないとします。

これらのことから、短期的に変えうる指標としては、在庫回転率が改善しやすいと考えられます。

在庫回転率改善の方法

在庫回転率を改善する方法をシンプルに表現すると、「早く売れるスマホケースを選んで店頭に置くこと」につきます。具体的には3つの方法があります。

1. 売れ筋スマホケースの在庫を増やす

換言すると「欠品を防止する」ことです。

欠品するということは、販売をロスしていることと同義です。特に売れている商品であれば、その影響は大きくなります。

販売実績から売れる商品を特定し、欠品が起きないよう在庫を積んでおくことが重要です。

2. 売れないスマホケースは見切り販売する

在庫を多く抱えているからといって、売れないスマホケースを店頭に並べていては、貴重な売り場を無駄に使っていることになります。

商品が売れないことがわかったら、いかにして店頭から無くすかを考えましょう。もし、在庫を買い取ってしまっていたら、値引きしてでも売り切るべきです。

在庫商品が委託や返品可の商品であれば、仕入れ先に戻してしまいましょう。

3. 人気の出そうなスマホケースを仕入れる

売れない商品を減らすだけでは、いずれ売上も利益もジリ貧になってしまいます。ヒットにつながりそうな商品はないか常にアンテナを張り、実験的にでも販売するようにしましょう。

まとめ

スマホケースに関しても、商品を揃えれば売れるという時代は終わりました。取扱商品の絞り込み、いかに効率的に在庫を回転させるかがスマホケースの店舗経営には重要です。

今回取り上げた在庫回転率を指標として、お店の経営を点検してみてはいかがでしょうか?


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